
では4個連結することにより最大224ビットのメッセージを、ELMでは16個連結することにより最大1280ビットのメッセージを同時に送ることができる。
データ伝送速度はアップリンクで4[Mbps]、ダウンリンクで1[Mbps]であり、無線データ通信としては高速な伝送速度を実現している。また、CRC誤り訂正符号によりデータ転送の信頼性を高めている。SSRモードSではデータ通信機能を利用することにより管制通信の自動化の促進が期待できる。
図3.1.3.5標準長及び拡大長プロトコル

3.1.3.3.2−5 現用SSRとの両立性
SSRモードSは質問・応答の周波数を現用SSRと同一の1030.1090[MHz]としている。SSRモードSでは個別質問のほかに一括質問を行い、モードA/C機の監視とモードSの初期捕捉を行う。一括質問と個別質問は図3.1.3−6に示すように時分割で行われる。一括質問では、図3.1.3−7に示すような現用SSRの質問にPパルスを付加したインターモード質問を用いる。モードA/C機はデッドタイム期間中にP4パルスが受信されるので従来通りモードA/C応答を行い、一方、モードS機はP、パルスを検出してモードS応答を行う。また、モードS機は現用SSRの質間に対してモードA/C応答を行う。
このように、SSRモードSでは現用SSRとの両用性をもたせており、順次モードSへの移行を可能としている。
図3.1.3−6 一括質問と個別質問の割り当て

図3.1.3−7 インターモード質問フォーマット

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